背徳のオフィス、そのひととき
無機質な蛍光灯の下、会議資料の山に埋もれる昼下がり。ふとした瞬間、彼はデスク下で密かに“もう一人の自分”と向き合っていた。きれいな桃色が覗くたび、理性が揺らぐ。勤務中であることを忘れたわけではない。むしろ、その背徳感が彼をさらに駆り立てるのだった。
個室という空間、今からする行ける場所…あそこしかない!
「サクッと済ませれば、誰にもバレない」——そう自分に言い聞かせるも、心臓は高鳴り、手の動きは止まらない。ドアの外から足音が近づくたび、全身が硬直する。それでも、欲望の波に呑まれた思考は、ただ深く、深く没入していく。
このドキドキとスリルに身を委ねながら、彼はほんの数分の開放に全てを賭けていた。